スクリーナー
米国株スクリーナーの使い方と、スコアの算出方法
フクロウラボの米国株スクリーナーは、2026 年 8 月時点では会員登録も利用料も不要で ご利用いただけるツールです。米国株と韓国株を対象に、米国市場が終わったあと日本時間で翌朝 6 時ごろに 7 項目の指標から0〜100 の定量スコアを再計算しています。 スコアは公開データを比較できる数値に整理したものであり、売買のシグナルでも投資助言でもありません。
※ 本ページは当社が使っている計算方法の説明であり、投資勧誘・投資助言ではありません。 当社は金融商品取引法上の金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録を受けていません。 記載内容は 2026 年 8 月時点のものです。
スクリーナーとは何をする道具ですか
スクリーナーは、先に条件を決めて、その条件に当てはまる銘柄の一覧を得るための道具です。 気になる銘柄を一つずつ調べて回るのではなく、母集団のほうを絞り込みます。
たとえば「PER(株価収益率)が一定の範囲にある」「営業利益が黒字である」 「配当利回りが一定以上」といった条件を重ねると、該当する銘柄だけが残ります。 ここで押さえておきたいのは、スクリーナーが返すのは「設定した条件に当てはまる」という事実だけだという点です。 条件の置き方がそのまま結果を決めるため、各指標が何を意味しているのかを理解しないまま使うと、 出てきた一覧を読み違えることになります。指標そのものの読み方は PER・PBR・ROE の見方 に整理しています。
どう使いますか(3 ステップ)
①市場を選ぶ → ②条件を絞る → ③結果の各列を読む、の 3 ステップです。 2026 年 8 月時点では、会員登録なしで結果の画面までご覧いただけます。
- ① 市場を選ぶ画面上部のタブで「全体 / 米国 / 韓国」を切り替えます。米国はニューヨーク証券取引所と ナスダックの上場銘柄が対象です。米国株だけを見たい場合は、ここで米国を選んでおきます。
- ② 条件を絞るあらかじめ用意した条件の組み合わせ(プリセット)を選びます。全体ランキングのほか、 最上位の評価だけを残すもの、配当利回りと収益性の両方が一定水準にあるもの、 低い PER と黒字の継続を組み合わせたもの、前回の集計から新しく最上位に入ったものなどがあります。 銘柄名やティッカーでの検索もできます。
- ③ 結果の各列を読む一覧の上部には、その日の最上位評価の銘柄数、前回から新しく入った銘柄数、 全体の平均スコアが出ます。個々の行の読み方は次の表のとおりです。
| 列 | 何を示しているか |
|---|---|
| 順位 | その日のスコア順の並びです。市場やプリセットを切り替えると、その条件の中での順位に変わります。 |
| 銘柄 | 銘柄名・ティッカー・業種。該当する場合は分類タグが付きます。 |
| スコアに効いた指標 | 7項目のうち、その銘柄のスコアに最も寄与した項目を一行で示しています。どの数字で点が付いたのかを追うための欄です。 |
| 通過数(n/5) | 古典的な5つの選別条件(グレアム、マジックフォーミュラ、プラサド、簡易DCF、ダモダラン)のうち、いくつを満たしたかです。パソコンでは数字にカーソルを合わせると各条件の計算式が出ます。スマートフォンでは、5つの条件それぞれの合否が銘柄カードに並びます。 |
| スコアと評価 | 0〜100の定量スコアと、それを4つの帯に区切ったA〜Dの評価です。 |
| 株価・前日比 | 取引時間中は自動で更新されます。米国株はドル、韓国株はウォン表示です。 |
スコアはどのように計算していますか
7 項目をそれぞれ 0〜20 点に変換し、重みを付けて合計したうえで 0〜100 に収めています。採点に使っているのは次の 7 項目です。
- PER(株価収益率)利益に対する株価の水準。赤字の銘柄はこの項目では点が付きません。
- PBR(株価純資産倍率)1 株当たり純資産に対する株価の水準。業種の性質を考慮して基準を分けています。
- ROE(自己資本利益率)株主資本をどれだけ利益に変えているか。会社によっては後述の ROIC に置き換えます。
- 営業利益率本業でどれだけの利幅を確保できているか。
- 配当利回り現金配当の水準。無配でも 0 点にはせず、低い点を置きます(再投資型を失格扱いにしないため)。
- EV/EBITDA 倍率有利子負債まで含めた企業価値と、稼ぐ力の比。
- 市場の関心度直近の出来高が平常時からどれだけ離れているか、直近の値動きと、一定期間の値幅の中での位置。
財務の健全性(負債の水準、営業黒字が続いているか、売上が大きく減り続けていないか)は配点ではなく、採点の前段のふるい分けに使っています。 ここで外れた銘柄はスコア自体は計算されますが、ランキングには載りません。 点数として足すのではなく足切りに使うのは、健全性は「あるほど加点」ではなく 「欠けると他の数字の意味が薄れる」性質のものだと考えているためです。
評価は A・B・C・D の 4 段階で、スコアが高いほど上位の帯に入ります。 設計上、満点の 100 点は出ません——一定の点数を超えた部分を圧縮して、 実際に出る上限を 98 点に抑えています。上位に多数の銘柄が張り付いて差が見えなくなるのを避けるためと、 「欠点のない会社」を数字で断定しないためです。
※ 使用する項目と計算の考え方は公開していますが、項目ごとの重みの具体的な係数は公開していません。 係数が分かると、スコアを高く見せるための逆算がしやすくなるためです。 どの指標がその銘柄のスコアに効いたのかは、一覧の該当欄で銘柄ごとに確認できます。
データがない項目はどう扱っていますか
欠測は 0 点ではなく、中立の点数(1 項目 20 点満点のうち 12 点)を置きます。0 点にしてしまうと、「データが取れていない」という当社側の事情が、 「その会社の数字が悪い」という評価として画面に出てしまうためです。
ただし中立で埋めた項目が多い銘柄は、そもそも根拠が薄いままです。 そこで、実際のデータが入った項目の数に応じてスコアの上限を下げています。 中立の埋め合わせで高得点が積み上がるのを防ぐための仕組みです。
| 実データが入った項目数(6 項目中) | スコアの上限 |
|---|---|
| 2項目以下 | 72 点 |
| 3項目 | 80 点 |
| 4項目 | 88 点 |
| 5項目以上 | 100 点(ただし後述の圧縮がかかるため、実際に出る上限は 98 点です) |
ROE が意味を失う会社では何を見ていますか
自己資本が極端に小さい、あるいはマイナスの会社では、ROE の代わりに ROIC(投下資本利益率)で採点します。ROE は当期純利益を自己資本で割った値なので、分母が小さくなるほど数字が跳ね上がります。
これが実際に起きるのが、自社株買いを長く続けてきた会社です。 自社株買いは株主資本を減らすため、利益が安定していても帳簿上の自己資本が わずかになったりマイナスになったりします。その状態の ROE は数百パーセントにも、 大きなマイナスにもなり、そのまま採点すると順位が壊れます。 そこで、自己資本がマイナスの場合、または自己資本が総資産の 1 割を下回る場合は、営業利益を総資産で割って近似した ROIC に切り替えて採点し、 画面上でも「ROIC 基準」と分かるように表示しています。
ROIC も算出できない場合は、その項目を中立にします。 歪んだ ROE をそのまま点にすると、赤字なのに自己資本もマイナスという会社が 「マイナス ÷ マイナス=プラス」で高い ROE を装ってしまうためです。 PBR についても同じ考え方で、自己資本がマイナスの銘柄は 「営業黒字が続いているか」で扱いを分けています。
「通期」と「直近 12 カ月(TTM)」はどう使い分けていますか
収益性とバリュエーションは直近 12 カ月(TTM)、複数年にわたる成長率は通期(年度)で見ています。 TTM とは直近 4 四半期の合計のことです。
通期の数字だけを使っていると、決算シーズンに大きな変化があっても、 次の年度の開示が出るまでスコアの収益性の項目が動きません。 一方で、3 年の売上成長率のような多年度の指標に TTM を混ぜると期間の基準がずれるため、 そちらは年度決算のままにしています。四半期のデータが 4 本そろわない銘柄 (上場して間もない会社など)は通期に切り替え、どちらの基準で計算したかを画面に表示します。
米国の上場企業は原則として四半期ごとに業績を開示するため、TTM は年に 4 回入れ替わります。 なお米国証券取引委員会(SEC)は 2026 年 5 月 5 日、 四半期報告に代えて任意で半期報告を選べるようにする規則案(新様式 Form 10-S)を公表し、 意見募集が 2026 年 7 月 6 日まで行われました。ただし2026 年 8 月時点で採択には至っておらず、四半期開示が引き続き既定の枠組みです。
※ 日本では 2024 年 4 月 1 日以後に開始する四半期から、金融商品取引法上の四半期報告書が廃止され、 半期報告書と取引所の四半期決算短信に整理されました(2023 年改正法、2024 年 4 月 1 日施行)。 日本企業と米国企業では開示の枠組みが異なるため、同じ「四半期の数字」でも前提が違います。 出典:米国証券取引委員会 プレスリリース 2026-42(2026 年 5 月 5 日)、金融庁「金融商品取引法等の一部を改正する法律」。
データの出所と更新頻度はどうなっていますか
定量スコアは米国市場の取引終了後、日本時間で翌朝 6 時ごろに再計算し、株価と株価に連動する指標は取引時間中 30 分ごとに更新しています。
- 米国株株価・時価総額・PER・PBR・配当利回りは Yahoo Finance のデータを、財務諸表は各社が公開している決算データを使っています。
- 韓国株上記に加えて、韓国取引所の情報と韓国の電子公示システム(DART)の開示を参照しています。
- 画面上の気配値およそ 30 秒ごとに再取得します。値動きが観測されている間は、バッチの時刻ではなく直近の値を表示します。
- 定量スコア米国市場が終わったあと、日本時間で翌朝 6 時ごろに全銘柄を再計算します。四半期決算が出ると、翌日のスコアに反映されます。
データには遅延や誤りが含まれる可能性があります。 重要な確認の前には、各社の開示資料や公式の財務諸表をご覧ください。
このスコアでは何が分からないのですか
スコアは公開データを比較できる数値に整理したものであり、売買のシグナルではありません。数字にできるものしか入っていない、という点が最大の限界です。
- 経営陣の交代、規制や制度の変更、係争、製品の競争力、業界構造の変化は、いずれもスコアに入っていません。
- 同じスコアでも業種が違えば意味が違います。資産を多く抱える業種と、資産が無形のもの中心の業種では、そもそも指標の水準が揃いません。
- 過去のデータに一定の条件を当てはめた集計はシミュレーションであり、将来の成果を保証するものではありません。
- 当社は金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録を受けていません。特定の銘柄の売買を推奨しません。
そのうえで、スクリーナーが役に立つのは母集団を機械的に絞るところまでです。 残った銘柄について何を確かめるかは、指標の性質を知っているかどうかで決まります。 税制や口座の前提を含めた全体像は 米国株のはじめ方 に、NISA 口座を使う場合の違いは NISA と米国株の税金 にまとめています。
よくある質問
2026 年 8 月時点では、会員登録も利用料も不要でご覧いただけます。日本語の解説ページも、スクリーニングの結果画面も、どなたでも随時ご覧いただけます。今後、提供内容を変更する場合は本ページに反映します。
スコアは公開されている財務データを同じ尺度に直した数値であり、売買のシグナルではありません。当社は金融商品取引業者ではなく、特定の銘柄の売買を推奨しません。最終的な判断は利用者ご自身で行っていただく前提の道具です。
使用する7項目、各項目を点数に変換する考え方、データの出所は公開しています。一方で、項目ごとの重みの具体的な係数は公開していません。係数が分かると、スコアを高く見せるための逆算がしやすくなるためです。
米国市場が終わったあと、日本時間で翌朝 6 時ごろに全銘柄を再計算します(韓国時間も同じ UTC+9 のため時刻は同一です)。財務は直近12カ月(TTM)の合計を使っているため、企業が新しい四半期決算を発表すると翌日のスコアに反映されます。